私は、前職から続く長いノートパソコン生活において、気が付けばマウスが要らない、タッチパッドさえあれば十分な体になっていました。
一方、デスクトップPCの方では最低限使える安物の有線キーボードと有線マウスを繋いで使ってきましたが、使用頻度が増えるにつれ不満点も出てきました。
大きめのディスプレイや本体の性能は快適なものの、いちいちマウスまで手を移動させて操作することが面倒に感じられ、何とかキーボード+タッチパッドだけで、ノートパソコンと全く同じ操作感で使えないものか?と考えるようになりました。
そして調べてみると、キーボード+タッチパッドという製品は各社いろいろ出ているのですが、そこに以下の条件を付け足すと途端に候補が減り、現時点で理想的な製品は存在しない、もしくは確かな情報がないという状態に陥りました。
①キーボード手前にタッチパッドがある(一般的なノートPCの配置)
②慣れ親しんだ日本語配列のキーボードである
③USB有線接続である(接続の安定性、電源不要)
④ジェスチャー操作を含めてタッチパッドがまともに使える
⑤ChromeOSで動作した実績がある(動作保証でもユーザーレビューでも)
そんなに特殊なニーズなのかは分かりませんが、とにかく①〜⑤の全てを満たす製品は見当たりませんでした。
次に考えたのは、有線接続のタッチパッド製品を買ってきて今あるキーボードの手前に設置する(一体化させる枠は自作で何とかする)方法です。
実際にChromeOS対応を謳っている有線タッチパッドを2製品ほど試してみたのですが、これらはごくごく普通のノートPCに付いているタッチパッドに遠く及ばない操作性でした。タッチの感度やジェスチャー操作への対応を含めて、とても使えたものではなくストレスが溜まるだけでした。
このタッチパッド単品の製品についてネットでいろいろ調べてみると、どうやらAppleのMagic Trackpadが正義であり、これに勝るものはないということでした。
ただ、Bluetoothによる無線接続となるので、上記③の有線接続という条件については妥協することになりますが、USBケーブルで繋いでおけば充電しながら電源は気にせず使えるようで、ChromeOSでの操作性についても最高だ、と。
で、実際にポチッとする直前まで行ったのですが、キーボード手前に配置するにはちょっとサイズが巨大なのと、何よりお値段が高すぎるので踏みとどまり、本当に他の方法がないものか?と考えている内にふと、「ノートPCのキーボードをデスクトップPCに繋いで使えたらそれでいいのに」と思いました。
一般的なクラムシェル型と呼ばれるノートPCでは、内部でキーボードからマザーボードに直接、専用のケーブルで繋がっているので現実的ではないそうなのですが、タブレット型のPC(デタッチャブルとか2in1とか呼ばれる、タブレットとキーボードがマグネットでガチャッとなるアレです)に付属しているキーボードあれば、モノによってはPC本体とUSB規格で通信しているようです。
実際、ネットで検索しまくってみると、タブレットPC用のキーボードをバラしてUSBケーブルをハンダ付けして汎用のUSB有線キーボードに改造している動画とか、キーボード側のコネクタにUSBケーブルをガチャッとできるアダプタを3Dプリンタで作った海外の人の英語サイトなどが見つかりました。
コレだ!と思った私は、早速使えそうなキーボード探しを始めるのでした。